2009年 10月 24日
A Day in the LIFE #476 …工務店の立ち位置…
SAREXのご縁で何回かお話をうかがっているのですが
堅苦しい雰囲気がまったくなく、会場からは笑いもこぼれるのですが
落とし所はきっちり
今回もとてもいいお話でした
「全体と部分のアプローチ」と題して
カタログからのアッセンブルに終始してしまうという
現在の家づくりが陥っているハウスメイカー的家づくり全盛期の
工務店の立ち位置を
・フラー型アプローチ
・イームズ型アプローチ
・プルーヴェというモデル
を挙げてお話しいただきました
フラーは家の形は世界にひとつあればいいという考えの持ち主でした
運搬可能なユニットを世界中に広めて
すべての家が同じものになるのを理想としました
フラーにかかると、すべて同じになってしまうのです^-^;
イームズは自邸を既製品の組み合わせだけでデザインしました
既製品の組み合わせだけでこれだけのものが作れるのだ
というところに挑戦し、非常に高い評価を得たわけです
イームズにかかると、部品に対する発言力というのはなくなってしまます^-^;
そしてジャン=プルーヴェ
20世紀最初の年に貧乏な画家の家に生まれ
航空機エンジニアになる夢をあきらめ
13歳から鍛冶屋に丁稚奉公に出て、職人としての腕を磨いたそうです
最盛期には200人が働く工場主にまで登りつめますが
すべての機械操作に誰よりも通じていたそうです
そんなプルーヴェの理想としたのが
ものづくりの場とデザイン事務所は同じ場所にあるべき
という考え方です
大株主がプルーヴェの工場の非効率を批判し、採算性の高いものに特化して
それだけを製作するべきと主張するのに対し
プルーヴェはデザイン→製作→改善の現場にこだわったため
最後はみずからの工場を追われる破目になりました
量産された部品だけで家づくりをするだけで面白いのだろうか?
全体と部分が統合された創作環境=半世紀前のプルーヴェの夢
それは今日でもただの夢なのだろうか・・・
工務店の立ち位置に可能性を感じ、気分が昂揚するお話です
僕たちには木という素材があり、デザインがあり
大工を中心とした技術者集団であり
小さいけれど工場を持った工務店です
プルーヴェの夢になぞらえるのは話が大きすぎる気もしますが
家づくりを通じて、ものづくりの精神を住まい手と共有できる幸せを夢と呼べるなら
それはただの夢ではなく、形をもったものになるでしょう
スタッフ全員で共有したい「思い」です
なんというか、とても興奮しました^-^
ものづくりの夢
[access FSH]
「正直につくる木の家」
“Sunshine Design”
富士ソーラーハウス株式会社
tel:045-988-1231
mail:om@fsh.co.jp(OM SolarSystem+Fuji Solar House)
富士ソーラーハウスの考えてること
[privacy policy]
by omsolar
| 2009-10-24 19:11
| A Day in the LIFE