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A Day in the LIFE #476 …工務店の立ち位置…

SAREX01に引き続き、東大松村秀一教授の講義
SAREXのご縁で何回かお話をうかがっているのですが
堅苦しい雰囲気がまったくなく、会場からは笑いもこぼれるのですが
落とし所はきっちり
今回もとてもいいお話でした

「全体と部分のアプローチ」と題して
カタログからのアッセンブルに終始してしまうという
現在の家づくりが陥っているハウスメイカー的家づくり全盛期の
工務店の立ち位置を
・フラー型アプローチ
・イームズ型アプローチ
・プルーヴェというモデル
を挙げてお話しいただきました

フラーは家の形は世界にひとつあればいいという考えの持ち主でした
運搬可能なユニットを世界中に広めて
すべての家が同じものになるのを理想としました
フラーにかかると、すべて同じになってしまうのです^-^;

イームズは自邸を既製品の組み合わせだけでデザインしました
既製品の組み合わせだけでこれだけのものが作れるのだ
というところに挑戦し、非常に高い評価を得たわけです
イームズにかかると、部品に対する発言力というのはなくなってしまます^-^;

そしてジャン=プルーヴェ
20世紀最初の年に貧乏な画家の家に生まれ
航空機エンジニアになる夢をあきらめ
13歳から鍛冶屋に丁稚奉公に出て、職人としての腕を磨いたそうです
最盛期には200人が働く工場主にまで登りつめますが
すべての機械操作に誰よりも通じていたそうです

そんなプルーヴェの理想としたのが

ものづくりの場とデザイン事務所は同じ場所にあるべき

という考え方です

大株主がプルーヴェの工場の非効率を批判し、採算性の高いものに特化して
それだけを製作するべきと主張するのに対し
プルーヴェはデザイン→製作→改善の現場にこだわったため
最後はみずからの工場を追われる破目になりました

量産された部品だけで家づくりをするだけで面白いのだろうか?

全体と部分が統合された創作環境=半世紀前のプルーヴェの夢

それは今日でもただの夢なのだろうか・・・

工務店の立ち位置に可能性を感じ、気分が昂揚するお話です

僕たちには木という素材があり、デザインがあり
大工を中心とした技術者集団であり
小さいけれど工場を持った工務店です

プルーヴェの夢になぞらえるのは話が大きすぎる気もしますが
家づくりを通じて、ものづくりの精神を住まい手と共有できる幸せを夢と呼べるなら
それはただの夢ではなく、形をもったものになるでしょう
スタッフ全員で共有したい「思い」です
なんというか、とても興奮しました^-^

ものづくりの夢
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「正直につくる木の家」
“Sunshine Design”
富士ソーラーハウス株式会社
tel:045-988-1231
mail:om@fsh.co.jp(OM SolarSystem+Fuji Solar House)
富士ソーラーハウスの考えてること
 
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by omsolar | 2009-10-24 19:11 | A Day in the LIFE